第一回(かづ坊と行く)ローカル線の旅報告

3月27日(日)に行われた、第一回(かづ坊と行く)ローカル線の旅報告。

地震の影響で、関東地方も計画停電により列車の運行に大きな支障がでていて、内容は大幅な変更を余儀なくされる。日帰りで、ただでさえ本数の少ないのに加えて運行状況がはっきりしないローカル線に乗りに行く、というのは相当なリスクがあるため、計画を変更し「都電荒川線沿線を歩く」を実施。

荒川線は、仕事でこれかバスしか交通手段が無いところへ行くときに数回乗った程度で、本当に何も無い路線だな…と思っていて、それならもともと何も無いところへいこうとしていた趣旨と合致するかも、と思ったのがきっかけ。


参加表明をいただいたのは、
ちーぱーさん(@cheapeer)、のいさん(@Sati_N)、あやさん(@a6y9a)、おにがわらさん(@onigawaraK)の4名!


以下、当日の簡単なレポート。


都電早稲田駅
・ちーぱーさん遅刻。まさかの都電荒川線に乗っての登場。
・一日乗車券が車内に3枚しか売ってない。運転手何故かプチ切れ気味。

鬼子母神前
・上に点(角)の無い鬼という漢字は神様を表す(のいさん)
・「いつもと同じぶんだけ買おう」
・樹齢600年以上のオオイチョウ
・最古の駄菓子屋「上川口屋」。ラーメン屋さん太郎など買う。
メタルスライムがあらわれた
・あばれこまいぬがあらわれた




→徒歩で都電雑司ヶ谷駅方面へ
雑司ヶ谷霊園漱石の墓参拝。他にもジョン万次郎とか永井荷風とか東條英機とか著名な方々が眠っている巨大な霊園。借景に池袋の高層ビル。

都電雑司ヶ谷
・何も無い。東京とは思えなくて、非日常感たっぷり。


庚申塚駅
巣鴨とげぬき地蔵通り商店街最寄り
・東国原に遭遇。都知事選のアレでばーさんたちをつかむ作戦。のぼりに「本人」って何。

・さきたてのさきいかをくれた。変な犬のぬいぐるみ。
・おにがわらさんバイバイ!
・お昼。なるべくうさんくさそうなお店へ。「たけやま」。僕はオムライス。美味しい。
とげぬき地蔵のところへ。幸せ団子を購入。誰でも作れそうな味だけどクソうまい。しあわせ…。
・喫茶店「貴族」へ。ブレンド250円くらいでお手頃。店の雰囲気もグッド。上げ下げはセルフサービス。
・「貴族」、店内は喫煙可だが、のいさんが気を遣ってもといた席を離れて「ここで吸っていいですか?」と聞いたところ、貴族の店員のおばちゃんが「なんで?(原文ママ)」と即答。あまりの貴族的対応に失笑。

飛鳥山
飛鳥山公園。前々から気になっていたハイテクな税金無駄遣い的乗り物に乗りたくて行ってみたが、またしても計画停電のアレでアレ!
飛鳥山公園の一部では、大量のガチヲタ(99%近く男)達が、プリキュアけいおん初音ミク、なのは、等のコスプレを楽しんでいる微笑ましい光景を見ることができた。
飛鳥山公園は、下からだと全然わからなかったけど、遊具がかなり充実していて、おびただしい数のキッズ達がいてびっくり。本当に少子化なのか疑わしくなるくらいの数。
・アイスを買う。
・紙の博物館。飛鳥山公園に三つも博物館があることにもびっくり。紙の博物館は、王子製紙があることから作られている様子。紙の作り方や歴史を学ぶ。

荒川車庫前
・荒川線の車庫が目の前にある駅。というか、荒川線の車庫しか無い駅。
・数年前に作られたという荒川線の「おもいで広場」。荒川線の車両が二台おいてある公園。車両内部は展示スペース的な。
・入ってすぐに閉園。急いで出る。

三ノ輪橋
ジョイフル三ノ輪という商店街散策。完全に時が止まってしまったかのような、ハイパーレトロな商店街。時代から取り残されている風景が、日常なのに非日常。
・お総菜屋さんで、イカ焼き購入。あやさん砂肝。ちーぱーさんタンだったかな?美味しい。
・昭和的なパン屋さんでチョコパン購入。形が懐かしい。食感や味も、今の主流のふわふわ・もっちり等に迎合することなく、まさに昔からのパン。美味しい。
・別のパン屋さんの店先で、キョンシーの図鑑的なものを50円で売っていた。なんでもありか。しかしキョンシーのあの本は買っておくべきだったかもしれない。写真の解像度が低すぎるのが今更じわじわ来てる。
・おそば屋さんのショーケースに鉄道模型のディスプレイ。メニューも飾ってあるが、もはやメニューは見せるつもりが無いらしい。
・美味しそうな餃子屋さん発見。焼き餃子を買おうとしたら、まだ焼いてる途中。あとでまた折り返してきたときには、既に売り切れていた。ずっと餡を巻き続けていたのにすぐ売り切れるなんて、おそらくあの店は美味しいんだと思う。悔しい。
・再び駅へ。「ハトのえさやりを見たら110番!」という仰々しい張り紙に失笑していたが、本当におびただしい数のハトがいて逆に笑った。おびただしい、という言葉を今回二回も使った。





・日も暮れそうなので、今回はこれにて終了。三ノ輪橋から早稲田まで!53分で行く。

早稲田
・ちょうど日も暮れて、おなかもすいたので早稲田大学近くの沖縄料理屋に。そこで軽くお疲れ会をして終了。楽しかったね!






10年近く東京に住んでてもこのエリアにはほとんど来たことが無いどころか、いろいろと重要な歴史と結びついていたり、開発や大企業の出店等の影響にさらされていない手つかずの商店街があったりすることもほとんど知りもしなかったっていう。
多分東京都内にはこういうところがたくさんあって、そのほぼすべてを見逃してる気がする。別にそんなこと知らなくても全然生きて行けるんだけど、いままで自分の半径数メートルのことをあたかも東京のすべてであるかのように話してたんじゃないかなーと反省。知ったかぶりか…。
それって他のことにも言えるし、まあ、今更そんなこと誰でも気付いてるだろうからドヤ顔で言うのはどうかと思うけど、いつも見てるものも視点を変えて見たら全然違ったりしてすごく面白かったりして、これからもできるだけそういう姿勢忘れないようにしたいね。
なにかに対して面白いか面白くないかは、結局自分の捉え方次第なんだよなーと改めて実感。

そして、同時に「わざわざ遠くに行かなくても、まだまだ面白いところすぐ近くにあるんじゃん?」と、ポジティブな消化不良を感じたりも。

ガチなローカル線の旅はぼく一人で行くから、これは今後も都内の未知のエリア巡りに変更しようかしら。
文京区とか、あとは江戸川葛飾墨田江東も割と謎エリア。


ということで、面白い場所に行く、というよりは、面白いものを視点の変更によって見つけ出す旅、またそのうち開催しますね〜
みなさんありがとうございました!